中学受験が見えてくると、多くの家庭が習い事をどうするか悩みます。フェンシングを続けるべきか、一度やめるべきかは、家庭によって答えが違います。
ただし、極端に「受験だから全部やめる」か「何があっても続ける」かの二択で考える必要はありません。大切なのは、両立できる形に調整できるか です。
この記事では、受験学年ごとの対応、塾との両立、面接での活かし方、休会判断の基準まで解説します。
結論: 両立はできるが、やり方が大事
フェンシングと中学受験の両立は十分可能です。ただし、次の条件が必要です。
- 通学回数を増やしすぎない
- 家庭内で優先順位を共有している
- 本人が無理なく続けたいと思っている
この3つがそろっていれば、受験期でも習い事を完全に手放さずに進めることはできます。
両立成功家庭の共通点
- 週1回に絞って継続
- 6年生後半は休会して春以降復帰
- 子が自分で「続けたい」と言っている
- 親がコーチ化しない
- 受験直前期は完全休止
受験学年ごとの対応
4年生(受験を意識し始める)
- 週1-2回のフェンシング継続OK
- 塾は週2-3回から
- 習慣化の完成期
- 大会参加もOK
5年生(塾が本格化)
- フェンシング週1回に絞る
- 塾は週3-4回に増加
- 大会は厳選
- メリハリを意識
6年生前半(4-9月)
- フェンシング月2回でもOK
- 塾が中心(週4-5回)
- 大会は控える方向
- 気分転換として位置づけ
6年生後半(10月-1月)
- フェンシング休会も選択肢
- 完全に集中する家庭も多い
- ただし、週1回継続派もある
- 本人の意思を尊重
受験後~中学スタート
- 2月以降は完全復帰可能
- 失った体力回復の意味も
- 新しい環境へ切り替えるリハビリ
習い事を続けるメリット
気分転換になる
勉強だけの毎日になると、子どもによっては集中が切れやすくなります。週1回でも体を動かす時間があると、気持ちの切り替えにつながることがあります。
自分の居場所が受験以外にもある
受験期は、どうしても成績で気持ちが揺れやすくなります。フェンシングのように、勉強とは別の評価軸を持てることは大きな支えになります。
完全にゼロから戻らなくて済む
一度完全に離れると、再開のハードルが上がることがあります。ゆるくでもつながっていると、受験後に戻りやすいです。
体力維持
受験勉強は座る時間が長く、体力低下 が起きやすい。週1回の運動で健康維持になります。
メンタルケア
受験ストレスで精神的に不安定になる子も多い。完全な息抜き時間は脳にもプラス。
面接でのアピール
中学受験の面接で、フェンシングをやっていると話題になります。「他の子と違う経験」として好印象。
続ける時のコツ
週1回に絞る
受験期は、回数を増やすより 細く長くつなぐ 発想が合っています。週1回なら、生活全体を壊しにくいです。
大会や追加レッスンは絞る
試験直前期は、通常クラスだけにして負荷を減らす方が現実的です。
家庭でルールを決める
- 模試前日は休む
- 成績が落ちたら一時調整する
- 受験直前1カ月は休会する
など、事前にルールを決めると迷いが減ります。
塾との両立スケジュール例
5年生の週間スケジュール例:
| 曜日 | 午後 | 夜 |
|---|---|---|
| 月 | 塾 | 宿題 |
| 火 | 宿題 | - |
| 水 | 塾 | 宿題 |
| 木 | 宿題 | - |
| 金 | 塾 | 宿題 |
| 土 | 模試 or 塾 | フェンシング |
| 日 | 宿題 | 宿題 |
ポイント: - フェンシングは週末夜に固定 - 模試の日は体験学習後の運動で頭の切り替え - 宿題と塾を両立できる余白確保
やめた方がいいケースもある
次のような場合は、無理に続けない方が良いこともあります。
- 本人がかなり疲れている
- 勉強時間を確保できず焦りが強い
- 習い事そのものがストレスになっている
- 親子で感情的な衝突が増えている
- 成績が急激に落ちている
ここで大切なのは、「やめる = 失敗」ではないことです。受験期の一時的な休止も立派な判断です。
休会のサイン
- 「行きたくない」と言い始めた
- 疲れが抜けない様子
- 勉強と両立で明らかに無理
- 本人から「しばらく休みたい」
休会で避けるべきこと
- 「やめさせる」と伝える(一時的と分かるように)
- 用具を処分する(復帰しにくくなる)
- 完全に切り離す(コーチ・仲間とも連絡途絶)
「再開のハードルを低く保つ」のが大切です。
面接でのアピール方法
フェンシングは中学受験の面接で、強力な話題になります。
面接で聞かれた実例
- 「どんな習い事をしていますか?」
- 「なぜフェンシングを選びましたか?」
- 「辛かった経験は?」
- 「それをどう乗り越えましたか?」
好印象を与える答え方
悪い例:「親に言われて始めました」「ただ楽しいです」
良い例:「フェンシングは頭を使うスポーツで、相手の動きを読む楽しさに惹かれました。初めて試合で勝った時、4ヶ月の練習が報われた気がして嬉しかったです。負けた後も次の試合で工夫を試すことが、勉強でも同じだと感じています。」
ポイント: - 選んだ理由を自分の言葉で - 具体的なエピソードを一つ - 他の分野への応用を示す - 継続力を感じさせる
受験面接で有利な習い事の条件
- 長期継続している(3年以上が理想)
- 珍しい・個性的である
- 自分の言葉で話せる
- 勉強との両立ができている
フェンシングは全てを満たしやすい習い事です。
フェンシングが受験期と相性の良い面
フェンシングは、長時間の拘束より 短時間で集中する練習 と相性が良い競技です。また、頭を使う面も大きいため、ただ体力を消耗するだけではありません。
受験勉強にも活きる力
- 集中力: 60分のレッスンで集中する習慣
- 切り替え力: 1本取られても次へ
- 観察力: 相手の動きを読む
- 戦略思考: 勝つための計画
- メンタル: 負けからの立ち直り
もちろん受験に直接有利になると断言はできませんが、勉強だけの生活に偏りすぎない意味では、良いバランスになることがあります。
親のサポートの仕方
OK な親の関わり
- 通学の送迎(体力温存)
- 「今日はどうだった?」と聞く
- 頑張ったら褒める
- 勉強・習い事どちらも応援
NG な親の関わり
- コーチ化する(家で細かく指導)
- 成績と習い事を結びつける
- 「時間の無駄」と言う
- 勉強が優先と何度も言う
受験期こそ、親の「穏やかなサポート」が重要です。
受験後の復帰のしかた
受験直後(2-3月)
- ゆっくり復帰
- 体力回復優先
- 過度な追い込みはしない
- 学校開始と同時に通常ペースへ
中学入学後
- 部活との両立を検討
- フェンシングを継続 or 部活一本の選択
- 多くの生徒は週1回ペースで継続
リッツでの考え方
リッツフェンシングアカデミーでは、受験期の家庭には「続けるか・休むか」ではなく、どう続けるか を一緒に考える姿勢を大切にしています。本人の表情や家庭の負担を見ながら、無理のない形を探す方が長期的には良い結果につながるからです。
リッツのサポート
- 休会制度(受験休会も気軽に)
- 復帰支援(ブランクを埋める練習)
- 面接対策アドバイス
- 親御さんの相談対応
よくある質問
Q1: 塾代とフェンシング月謝を両方払うのがきつい
A: 受験期の一時休会で月謝を抑える選択肢あり。年2-3万の出費を6ヶ月止めれば、10万以上の節約に。
Q2: 中学受験で特待生・推薦はもらえる?
A: フェンシングで中学のスポーツ推薦は基本なし(高校以降が中心)。ただし、面接でアピール材料にはなる。
Q3: 習い事を辞めた子の受験結果は良くなる?
A: 明確な相関はありません。本人の意志と負荷バランスが重要。やめて成績が上がった子、続けて合格した子、両方います。
Q4: フェンシング強豪校への推薦は?
A: 中学ではほぼないが、スポーツ強豪高校(慶應・桐蔭学園等)ではあり。5年以上の継続が条件のことが多い。
Q5: 兄弟で受験が違う時は?
A: 上の子の受験期は下の子も影響を受けがち。無理せず両方のペースを調整。
まとめ
- フェンシングと中学受験は両立できる
- 週1回、負荷を絞る、家庭でルールを決めるのがコツ
- 無理なら一時休止も前向きな判断
- 大切なのは、本人と家庭に合った続け方を作ること
- 面接でのアピール材料としても有力

